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受付時間:平日9:00~17:00078-515-3981

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過去の開催情報

2024年07月13日(土)14:00~17:00 (参加費無料)
第201回「起業の鉄則塾」7月例会のご案内

第1部
私の日米のビジネス人生の振り返りから学んだ食に関しての気づき
講 師:青山 雅寿 氏
(兼松ソイテック株式会社 代表取締役社長)
https://www.kgsoytech.co.jp/
テーマ:私の日米のビジネス人生の振り返りから学んだ食に関しての気づき
概 要:「私自身のビジネス体験を通して気付いた食に関する事、おそらくこういう事は皆様知らないかもしれないと思う事を出来るだけお話したいと思います。皆さんが、御存知でしたらすみません。今私はXプライズ財団主催の10年若返らせたら賞金1億ドル(157億円)」という賞金レースへの参加をお客様と一緒に検討中です。Health spanを延ばすためにも色々知る事が大切です。特に食について知る機会を持つ事がとても重要と考えて、私の日米食のビジネスに関わってきた中での、気づきをお話出来たらと思います。
<プロフィール>
・京都生まれの滋賀県育ち
・1989年神戸商科大学(現 神戸商科大学)入学
・1993年兼松株式会社 入社、経理に配属
・1999年 兼松株式会社を退職してアメリカに渡米、YAMAYA USA.,INC入社、2001年 社長就任
・2005年 帰国して、やまやコミュニケーションズ社取締役、営業本部長就任、2008年退職後、兼松株式会社に再就職、穀物部にて大豆取引担当。
・2010年 担当していた関西最大手の大豆問屋が破綻して買収。責任者として出向。
・2011年 本社に戻って、西日本の穀物化の課長を経て、2018年アメリカのオレゴン州、ポートラン支店長として赴任。
・2022年 その後シカゴ支店長を経て、帰国 ・2023年 兼松ソイテック株式会社社長を拝命し、現在に至る。

第2部
新材料開発の現場を、技術とデザインの力で支える“SoluVision”
講 師:青山 健一 氏
(株式会社Material Doors取締役)
https://www.soluvision.material-doors.com/
テーマ:新材料開発の現場を、技術とデザインの力で支える“SoluVision”
概 要:日本の強みである材料科学産業は、世界的な競争の激化に伴う開発スピードの加速が求められています。
しかし、新しい材料を世に出すとは「新しい材料を合成する」だけではありません。
その過程に存在するプロセスである、材料同士を混ぜる・溶かすといった、言葉にすれば簡単なように見える作業でも、そこに関わる化学・物理は非常に複雑です。
新しい材料の研究開発の現場では、このような材料同士の相性を検証するための試行錯誤に必要な時間と費用に苦しめられています。
シミュレーションの普及は有効に感じますが、専門性の高い領域においては、裏側に存在する化学・物理の理論の習得に時間がかかることが課題です。
私たちMaterial Doorsは材料科学分野におけるDXを促進し、材料開発を効率化するべく「SoluVision」というアプリを開発・リリースしました。
本サービスで、材料の合成や精製、加工に用いる溶媒の探索や材料同士の相性評価の効率化を支援します。
探索の独自アルゴリズムの改良に加え、直感的に操作可能なデザインを取り入れ、実験化学者の学習コストを大幅に削減し、材料開発の効率化に貢献することを目指しています。
事務作業の効率化では解決しない領域の課題の解決に向けた取り組みを紹介します。

<プロフィール>
・1994年 生まれ
・2019年 東京理科大学大学院 理工学研究科 物理学専攻 修士課程修了、同年 パナソニック ホールディングス株式会社 入社
・2022年 株式会社 Material Doors 創業 共同創業者(取締役)
・大学院修士課程修了後、材料科学分野の研究開発に従事。
 研究開発の傍ら、2021年から美術大学に編入学しデザインを学ぶ。
 技術とデザインの両軸で材料科学分野の発展に貢献することを目指し「SoluVision」の開発に着手。
・第5回 コーナン財団 ビジネスモデル・コンテスト 新規事業部門 優秀賞 受賞

塾長講話 塾長:小林 宏至 氏
株式会社甲南アセット 代表取締役

『塾長講評』

会場
兵庫県神戸市兵庫区大開通2-3-22甲南アセット大開ビル10F
神戸高速「新開地駅」西4番出口すぐ
兵庫郵便局並び

交流会 魚と飯「まる五」(会費3,500円)
https://marugo.gorp.jp/
078-577-0504
兵庫区中道通2丁目1-3久保田ビル1F


どなたでもご参加いただけます。
お気軽にお問合せください。

お申し込みはメールかお電話で。
tessoku@kounan-asset.com
※メールを送信される場合、メールアドレスをコピーのうえ、@マークを半角の@に置き換えてご使用ください。
TEL:(078)515-3981
080-3398-3505(当日連絡先)
(担当:阪本)

議事録

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第201回「起業の鉄則塾」7月例会

会員短信

元松下電器産業㈱古見良平様からお送りいただいたコラムを掲載させていただきます。

「天下の仕置きは、四角い重箱を、丸くかき混ぜるようにするとよい」


(1) 序

(1-1)指導者が、組織を運営する場合に、心得るべきとされている格言が多くある。その中でも、徳川幕府において、家康以下の3代に仕えた謀臣であった、土井利勝の言とされている、つぎの言葉が、注目するべきものであると考えられる。

   “天下の仕置きは、四角い重箱を、摺子木にて、洗うようにするが善し。摺子木にて、隅々までは洗えず。隅々まで善くなさんと思えば、悪し“

(1-2)これを現代語にすると、ほぼ以下のようになると思われる。

   “指導者が、ある組織を運営する場合には、中心になっている、重要な課題に対してのみ、目を向けるべきである。隅々まで探索をすると、害が出てくる“

(1-3)私は、この言葉が、経営者の心がけるべき、最も重要なものの一つであると考えている。即ち、経営者は、組織にとっての、中心的な、重要な課題のみに集中をして、考えるべきであって、隅々の細かいことにこだわってはならない。“重箱の隅を突っつくような” ことをすると、かえって真実が隠されてしまって、トップに大切な情報が伝わらなくなることが多い。また、その経営者は、重要な課題についての、意思決定を誤って、自らの組織を、危機に陥れることがあると思われる。

(1-4)以下に、組織の運営についての、松下電池工業(株)の2人の社長の違いと、そのもたらせた結果について、説明をする。

(2) 東国徳社長;“ハイトップでの大成功” “亜鉛の値段など、わしは知らん”

(2-1)東国徳氏は、松下電器産業(株)の、電池事業本部長として、長年君臨をして、松下電池工業(株)が分社化をされた時に、その初代社長を務めた方である。同社長の最大の功績は、従来の2倍長持ちをするといって、大々的に宣伝をされた “ハイトップ乾電池” の事業化であったと思われる。

(2-2)東社長は、自分が技術者であると自認をされていた。そして、ハイトップの事業で成功をした後でも、新しい事業を模索しておられた。同社長が、目をつけられたのが、充電器とバイオマスであった。この中で、充電器の事業は成功をしたが、バイオマスの事業は実らなかった。また、同社長の在任中に、リチウム1次電池や、小型2次電池などの新しい事業も、育って行った。

(2-3)東社長は、日本や中国の古典にも、割合に詳しかったが、どこかからの “聞き
 かじり” が多かったと思われる。土井利勝の “四角い重箱を、丸くかきまぜるようにす
る” という言葉も、どこかで聞いてこられたふしがあって、同社長は、この土井利勝の
格言を、よく守っておられた。そして、日常の業務については、一切を事業部長たちに任せておられた。このために、各事業部長と、その部下たちは、のびのびと仕事をして、創意工夫によって、多くの成果を上げることが出来ていた。

(2-4)乾電池の主要な原材料の一つが、亜鉛であった。亜鉛の価格によって、乾電池の原価の変化をする割合が大きかったのだが、東社長は “亜鉛の値段など、わしは知らん” と言っておられた。同社長は、亜鉛の値段という “隅々のこと” を、事業部の担当者に任せて、自分は手出しをされなかったのである。

(2-5)その反面、東社長は、時々、幹部に対して、事業部の細かいことを話された。その事業部長が驚いて “社長、なぜそんな下世話なことを知ってられるのですか?” と聞くと “ニュースソースは言えん” といってとぼけておられた。

(2-6)東社長は、70歳になる手前で、松下電池工業(株)の社長を辞任された。文
字通り、功成り名を遂げた引退であった。然し、その後で、電池のことに全く無知であ
って、また “四角い重箱を、丸くかきまぜるようにする” という格言を知らずに “重箱
の隅を突っつくようなことをする” 石橋氏が、社長に就任をしたことで、同社の悲劇が
始まった。

続きは以下「議事録を見る」をご覧ください。

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